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トコジラミの古今

トコジラミの古今

本日は、2005年に丸三製薬の先生二人が発表された論文の一部を御紹介します。

 

鎌倉時代にすでに侵入していて、昨今は暖房普及で冬にも刺される

○上村清,大久保雅彦(丸三製薬株式会社)

 トコジラミ(南京虫)は、江戸時代までの本草書などに記述がないことから、幕末の文永年間(1861~63年)に

オランダから買い入れた古船で見つかったのが日本で最初とされている。ところが、鎌倉時代の「古今著聞集」に、

ある田舎人が京の宿で首に食いついた大きなシラミを、腰刀で柱を削って内に閉じこめ、翌年開けてみるとまだ生き

ていて、吸血させると赤くなったとの記述がある。これはまさしく飢餓に強いトコジラミのことだと思われる。古来

から中国大陸に蔓延っていた本種は1200年代にはすでに京都に分布していたものと思われる。

 厳冬期の2005年1月、福井県下の某温泉旅館4階(最上階)客間での被害・防除例を紹介する。温泉宿の冬期被

害は暖房のせいである。昨今、アジアなどからの外国人旅行者が急増しているが、彼らの旅行鞄などにトコジラミや

ワモンゴキブリなどが潜んで持ち込まれ、蔓延することが心配される。

 

当時の書物からも南京虫の特性がよく伝わってきます。

現在でも1200年前でもトコジラミの被害にあった人の衝撃は同じなように思います。

 

実際の蔓延の状況は両先生が2005年に予想されていた状況に比べてどうなのでしょうか?

個人的には予想の斜め上のように思います。