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南京虫大量発生の兆し③

南京虫大量発生の兆し③

■「被害に遭った」と宿泊先を訴えるケースも
 こうした南京虫の大増殖に警戒感を強めているのが、日本のホテルや旅館などの宿泊業界だ。
 ある旅館では、南京虫の被害に遭った宿泊客から「仕事に支障をきたした」などとして、損害賠償を請求する訴訟を起こされたケースも報告されている。
 在阪の宿泊業者は「とにかく専門業者による定期的な対策が欠かせない」と神経をとがらせる。そんななか、ホテルなどの宿泊施設を対象にした南京虫の早期発見・対処プログラムの構築サービスを行う専門業者も出現している。
 米国では、警察への緊急通報を受ける米ピッツバーグの通信指令センターで職員が南京虫1匹を発見。当局が3万3千ドルもの資金をかけて駆除に乗り出す騒ぎまで起きている。南京虫は室内のあらゆるすき間に潜んでおり、1匹を見つけただけで周辺で大量発生している恐れもあるからだ。
 だが、日本の宿泊業関係者は「いかに部屋の稼働率があがっていても、南京虫の対策にそこまでの予算を絞り出すのは難しい」と頭を抱える。
 しかし、南京虫発生がわかれば、インターネットなどを通じて“風評”が広がる恐れもあり、ホテルや旅館などの業者にとっては死活問題になりかねない。「爆買い特需」にわき上がる一方、新たに浮上した“見えない敵”に警戒感は高まるばかりだ。